疲労骨折とは?症状や治療法まで徹底解説します

  1. ランニング障害

疲労骨折とは?症状や治療法まで徹底解説します

日常的にランニングをしている人であれば、「疲労骨折」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

今回は疲労骨折の症状から治療法まで、徹底的に解説していきたいと思います。

疲労骨折とは

疲労骨折とは、骨の同じ部分に小さな力が繰り返し加わることによって、骨にヒビが入ったり、ヒビが進んで折れてしまう症状のことを言います。

ランナーなどのアスリートの場合には、短期間に集中してトレーニングをおこなったときに発症するケースが多く見られます。
ランニングでの疲労骨折は脛の骨に起こることが多く、別名「走者骨折」とも言われています。

疲労骨折の症状

外見から見てわかるような外傷が見られないのにも関わらず、いつまでも引かない慢性的な痛みがあるのが、疲労骨折の特徴です。

はじめのうちは運動時のみ痛みが出ますが、そのまま無理をして運動を続けてしまうと安静にしているときにも痛みを感じるようになります。

また、一気に折れてしまう通常の骨折とは異なり骨に少しづつヒビが入っていくため、骨を修復するための骨膜反応や仮骨形成がヒビと同時に起こってしまい、骨折部位に硬い塊ができるケースもあります。

疲労骨折の原因について

疲労骨折は短期間に集中してトレーニングをおこなったときに起こることが多いですが、骨自体がもろくなることで運動時の負荷に耐えきれなくなってしまうことも原因のひとつと考えられています。

骨自体がもろくなってしまう理由には、以下のような原因が考えられます。

・栄養不足

骨を丈夫にする栄養素といえばカルシウムを思い浮かべる方が多いことでしょう。しかし、カルシウムだけではなくタンパク質に含まれるコラーゲンや、リン・マグネシウムといったミネラルも骨を作るために必要な栄養素です。

コラーゲンとカルシウム・リン・マグネシウムなどのミネラルが組み合わさることによって強くて丈夫な骨が生み出されるため、これらの栄養が不足している場合には骨がもろくなってしまい、結果的に疲労骨折の原因となってしまうケースがあります。

なお、保存料として食品に含まれているリンは、取りすぎるとカルシウムの吸収を阻害してしまうので注意しましょう。

・ホルモンバランスの乱れ

女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、骨吸収(破骨細胞によって古い骨が壊され吸収されること)を抑制する働きがあります。しかし、月経異常や婦人科系疾患などによって女性ホルモンのバランスが乱れてしまうとエストロゲンの働きが弱くなってしまい、骨形成より骨吸収のスピードが上回ってしまうケースがあります。

その結果として骨密度が低下してしまうことで骨がもろくなり、疲労骨折の原因となってしまうケースがあります。

・その他の原因

過度のトレーニングや不適切なランニングフォーム、栄養不足・ホルモンバランスの乱れの他にも、運動時に使用する靴が足に合っていないことや、運動する場所の地面が硬すぎるもしくは柔らかすぎるなどといった、環境面の要因によって疲労骨折を発症してしまうケースもあります。

疲労骨折の検査及び治療法

骨折の診断では主にレントゲン検査がおこなわれますが、発症初期の疲労骨折の場合にはレントゲンに映らないケースもあります。その場合には、3~4週間後に再びレントゲンを撮り、骨折線や骨膜反応・仮骨形成があるかを確認する検査がおこなわれます。

また、必要に応じてMRI検査や骨シンチグラフィーがおこなわれる場合もあります。

疲労骨折の主な治療方法は、原因となった運動の中止と安静によるものとなり、一般的にはギプスによる固定などはおこなわれません。骨折している部分に負担のかからない運動であれば許可される場合もあります。

また、疲労骨折が重症化してしまい完全に骨が折れてしまっている場合には、ギプス固定がおこなわれる場合や手術が必要になることもあります。

疲労骨折の完治後の再発防止には、筋肉疲労の回復や血行を良くする効果が期待できるストレッチや、柔軟性・可動域を高めるためのリハビリトレーニングなどがおすすめです。

まとめ

今回は、疲労骨折の原因や症状、治療法などについて解説しました。

大したことがないからといって痛みを我慢しながらランニングなどの運動を続けてしまうことによって、疲労骨折はどんどん悪化してしまいます。

疲労骨折は、初期の段階で適切な処置をおこなうことによって、その症状を改善することができます。外傷がないのにも関わらず気になる痛みがある場合には、早めに医師に相談するよう心がけましょう。

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