足の外側の痛み「腓骨筋腱炎」とはどのような症状か

  1. ランニング障害

足の外側の痛み「腓骨筋腱炎」とはどのような症状か

ランナーを取り巻く足のトラブルの中には、普段の歩行さえ困難になるほどのつらい痛みを伴うものがあります。

今回は、足の外側、くるぶし周辺の痛みが特徴である「腓骨筋腱炎(ひこつきんけんえん)」について詳しく解説していきたいと思います。

腓骨筋腱炎とは

腓骨筋腱炎とは、ランニングをはじめ運動全般にとって非常に重要な働きをする腓骨筋に起きる炎症のことです。

膝の裏側からくるぶし・土踏まずまで繋がっており、足首の動きをサポートする役割を担っている腓骨筋。

その形状はくるぶし付近で急に角度が変化しており、さまざまな足の動きに対して大きな負担がかかる部分であるため、運動によるオーバーユースなどによって炎症を起こしてしまうケースがあるのです。

腓骨筋腱炎の症状と痛みの特徴

腓骨筋腱炎の症状には次のようなものがあり、痛みが現れる部位にも特徴があります。

  • 足の甲に痛みが出る
  • くるぶしの外側に刺すような痛みが走り、腫れがある
  • くるぶしの周囲を押すと痛い
  • 身体の重心を足の外側にかけると痛い
  • 日常生活の歩行でも痛みを感じる
  • 足の屈伸など、腓骨が引き伸ばされる動きをすると痛い
  • 一歩目を踏み出す時に特に痛みが出やすい
  • ランニングの1週間後でも足の痛みが治まらない

腓骨筋腱炎を引き起こす原因

捻挫は腓骨筋腱炎と深い関係があり、その大きな原因のひとつとして考えられています。

足首が内側や外側に大きく傾き周囲のじん帯を傷つけることで起こる捻挫。腓骨筋はその収縮によって捻挫を防ぐために必死に働く一方で、収縮による負荷によって腓骨筋腱炎の可能性はさらに高まる傾向があるのです。

他にも、かかとの骨の異常や普段の歩き方・走り方のくせ、さらには過度な運動による負荷も腓骨筋腱炎の原因となります。

ランナーが腓骨筋腱炎を経験することは決して珍しいことではなく、むしろ習慣的なランニングには高い腓骨筋腱炎リスクが秘められていると言えるでしょう。

腓骨筋腱炎の治療や対処法

腓骨筋腱炎の対処としては、まずは患部を充分に休ませ炎症を落ち着かせることがポイントとなります。

病院では、消炎鎮痛を目的とした内服薬や湿布薬などを使用して治療がおこなわれます。 さらに、必要に応じてテーピング、歩行時の衝撃を和らげるクッションタイプのインソールの使用、リハビリ(筋力トレーニングやストレッチ)を併用するケースなどがあります。

また、炎症が特に強い場合はステロイド注射が使用されるケースもあります。

腓骨筋腱炎の対処において重要なことは、痛みなどの注意症状を放置しないことです。一日も早く痛みのない日常生活に戻れるよう、早めに適切な処置を受けることが重要となります。

まとめ

今回は、足首周辺の痛みを特徴とする腓骨筋腱炎についてご紹介しました。

名前だけを聞くと特殊なケガのように感じられますが、腓骨筋腱炎は特にランナーに多発しがちな症状であることにくわえて、運動習慣を持つ方であれば誰にでも起り得るケガであることを忘れてはいけません。

運動前のウォーミングアップ、運動後のストレッチなどをおこない、適切なフォームで走るようにすることで予防効果が期待できます。

くるぶしの痛みを感じたら休息をとるなどの工夫をしながら、自分の足に合った快適なランニングを心がけましょう。

<参考記事> 古東整形外科・内科:下肢の疾患
https://koto-orthopaedics.com/disease-lower-body/peroneual-tendinitis/
ZAMST:足の痛みハンドブック
https://www.zamst.jp/cms/wp-content/uploads/2018/03/handbook-thigh-calf.pdf
エイト整骨院:腓骨筋腱炎
https://coataccess.org/%E8%85%93%E9%AA%A8%E7%AD%8B%E8%85%B1%E7%82%8E

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